たなかぶの飼育日記

子供が幼稚園でもらってきたカブトムシの幼虫を育てたことから始まりました。

【カブトムシ】意外と少ない!?日本にいるカブトムシの種類。

こんにちはー。

今日はカブトムシの種類についてです。

まずは日本にいるカブトムシの種類ということで、日本にはどのくらいの種類のカブトムシがいるのかなぁと気になった方は暇つぶしに読んでいってください。

それでは目次です。

日本にいるカブトムシ

日本に野生で生息するカブトムシは実は4種類しかいません。

  1. ヤマトカブトムシ
  2. コカブトムシ
  3. サイカブトムシ
  4. クロマルカブトムシ

世界にはおよそ1600種類のカブトムシがいると言われておりますが、日本にはこれしかいないのです。

ビックリですね。

では、それぞれどんなカブトムシなのか紹介していきますね。

ヤマトカブトムシ

誰しもがカブトムシと言われて思いつく種類がヤマトカブトムシです。日本に生息しているカブトムシのほとんどがこの種類です。

頭部に長い角、胸部に短い角があるのが特徴です。

体長は約30㎜~80㎜になります。(角を含みます)

ちなみにギネス記録は91.7㎜だそうで、俳優の哀川翔さんはカブトムシの飼育をしていることで有名ですが、88.0㎜で一度ギネス記録を取っているようです。

生息地域は沖縄を除く、日本各地で、東南アジア等にも生息しています。

北海道には元々分布はしてなかったのですが、人の手によって持ち込まれ、今では定着しています。

基本的に夜行性で、えさを求めて夜に飛び回り、日中は木の根元や落ち葉の下、土の中で休んでいます。これは活動温度が20℃~30℃であることも関係しています。夏の暑い日中は休み、夜の涼しい内に活動しているのです。

飼育する際も、猛暑で気温が35℃以上になる日に屋外に飼育ケースを置いておくと死んでしまうこともありますので、注意しましょう。

明るいところに集まる性質があり、街灯にも寄ってくることがあります。

成虫はクヌギやナラの樹液を主食としており、飼育する際は昆虫ゼリーは主流です。イカやメロンなどは食べないこともないですが、水分量が多く、カブトムシがおなかを壊してしまうので、与えない方がよいです。

昔、祖母の家に遊びに行った際に玄関前にスイカの皮を置いておいたら、翌朝カブトムシ、クワガタなどがたくさん集まっていたことがありました。なので、食べないということはないです。

成虫の寿命は6月~8月頃で2~3か月と言われています。ぼくが飼育している感じでも、夏が終わるころには死んでしまっています。

幼虫の期間は7月~5月頃で、5月頃から蛹(さなぎ)になり始める印象です。幼虫は主に腐葉土をエサとしており、市販のカブトマットで飼育できます。幼虫時代にいかに栄養を取り、大きくなるかで成虫の大きさが決まってきます。成虫になってからはまったく大きくなりません。幼虫はプリンカップや空ペットボトルなどで簡単に育てられますよ。

コカブトムシ

コカブトムシはその名前の通り、体長が小さいのが特徴のカブトムシです。体長は15㎜~26㎜ほどでかなり小ぶりです。

日本各地に生息しておりますが、個体数は少ないです。その為、絶滅危惧種に指定されていると言われてますが、絶滅危惧種ではありません。環境省が公表しているレッドリストと言われる絶滅危惧のリストがあるのですが、それにはコカブトムシは掲載されていません。

角(角ではないという文献もあります)はオス、メスともにありますが、発達しておらず、頭の先に少し突起がある程度です。

じゃあどうやってオスとメスを見分けるの?というと、胸部にへこみがあるのが特徴ですが、そのへこみの形で見分けます。オスはまるいですが、メスは細長いです。ちなみに上の写真はオスということになります。

ヤマトカブトムシ同様に夜行性で夜に活発に動き回り、明るいところに集まる性質も同じです。

ただ、食べるものが違います。ヤマトカブトムシは樹液を主食とするのに対して、コカブトムシは肉食の為、ミミズなどの他の昆虫を食べます。

寿命はヤマトカブトムシよりも長く6か月~最長2年生きます。冬を超えることも可能なのです。

また、成長のスピードも早く、卵から2~3か月で成虫になり、年に数回繁殖します。飼育する際は増やしすぎないようオスとメスを分けるなど注意が必要ですね。

幼虫のエサは腐葉土でヤマトカブトムシと同じです。なので、幼虫の育て方は同じになります。

ただ、肉食昆虫なので、幼虫から成虫になった際は、他の幼虫や蛹(さなぎ)と分ける必要があります。分けないと成虫が幼虫を食べてしまうからです。

サイカブトムシ

サイカブトムシはその名の通り、動物のサイのような角を持つことにちなんで名づけられました。以前はタイワンカブトムシという名前が主流でしたが、今ではサイカブトムシの方が主流になっています。

元は台湾が原産地で外国からの荷物に紛れて上陸し、繁殖した外来種です。

沖縄県や南西諸島に生息しております。

特徴はなんといっても角です。後ろに伸びるような角が1本頭部にあります。オスにもメスにも角がある為、オスメスの判断は難しいですが、メスにはお尻の部分が毛で覆われているので、毛の有無で見分けることができます。脚も短く、太いです。

体長は30㎜~50㎜で角を除けば、ヤマトカブトムシ同等の大きさです。

夜行性で、明るいところに集まる性質は同じです。沖縄県は暖かいので、冬を除いてほぼ1年中活動しています。

樹液に集まることはほとんどなく、元々は熱帯出身なので、ヤシやサトウキビを主食としています。

かじって掘っていく能力が高く、サトウキビの茎を掘り進め、サトウキビを成長できなくさせてしまう為、サトウキビの害虫として指定されています。

成虫の寿命は4か月~6か月でヤマトカブトムシよりは長生きです。

幼虫は腐葉土または牛のふんが入った繊維質の土を好みます。市販のカブトマットで飼育可能です。

ただ害虫指定されていることもあり、飼育される際は責任をもって飼育しましょう。間違っても外へ放すことのないようにしましょう。

クロマルカブトムシ

クロマルカブトムシは別名クロマルコガネともいい、オスメスともに角が無いため一見するとコガネムシのように見えるカブトムシです。

体長もとても小さく12㎜~15㎜とコカブトムシよりも小さいです。

翅(はね)の部分に縦線が入っているのが特徴です。

夜行性で、明るいところに集まる性質は同じです。

日本では生息地域は限られていて、南西諸島(宝島、喜界島、沖永良部島粟国島)に生息しています。海外では東南アジアに分布しています。

成虫は5月~10月に見られ、寿命も5か月ほどです。

生息地域も限られていて、なかなかレアなカブトムシです。

まとめ

いかがだったでしょうか。

日本に生息しているカブトムシは意外に少なく、紹介してきた4種類しか生息していません。

飼育するならぼくのおすすめはヤマトカブトムシ、クロマルカブトムシです。ヤマトカブトムシは最もポピュラーで手に入りやすく、一番飼育しやすいです。土さえあれば、放っておいても幼虫は育ち、羽化します。クロマルカブトムシはぼく自身も育てたことがありませんが、生息地域が限られ、希少価値が高いので、繁殖さればヤフオクとかで高値で取引できると思います。

逆に残りの2種類はあまりおすすめしません。コカブトムシは肉食である為、エサの用意が大変なこと、サイカブトムシは害虫に指定されているので、逃げてしまった場合のことを考えるとあまりおすすめできません。

どんなカブトムシか観察するには、一度育ててみてもいいかもしれませんね。その際はしっかりと責任を持ちましょう。

以上、日本にいるカブトムシの種類でしたー